風俗を辞めた理由と辞めるまでのリアル|卒業した4人のケースを紹介
「もう辞めたい」——そう思いながらも、収入のこと、辞めた後の生活のこと、お店への伝え方……考えれば考えるほど動けなくなる。私もそうだった。ベッドの中でスマホを握りしめて「風俗 辞めたい」って何度も検索してた。この記事では、実際に風俗を辞めた4人のリアルなケースを紹介します。辞めた理由も、辞め方も、辞めた後の生活もバラバラ。「辞めてよかった」だけじゃなく、辞めて大変だったことも正直に書いてます。あなたの「辞めたい」に少しでもヒントになればうれしいです。
ケース1:ゆゆ(私)——メンタル限界で突然辞めた
プロフィール
- 業種:デリヘル→メンエス(約2年間)
- 辞めた理由:メンタルが限界に達した
- 辞め方:突然出勤できなくなり、電話で退店を伝えた
- 辞めた後:事務職に転職
これは私自身の話です。最初は「短期間で稼いで辞めよう」と思って始めたデリヘル。でも気づいたら2年が経っていました。途中でメンエスに移ったのは「少しでも負担を減らしたい」と思ったから。でも根本的な問題は何も変わっていなかった。
ある朝、ベッドから起き上がれなくなった。体が重いとかじゃなくて、「起きたら今日もあの仕事がある」と思うと、体が動くことを拒否する感覚。涙も出ないのに、ただ天井を見つめて3時間が過ぎていた。
その日、出勤の連絡をしなかった。お店から電話が何度もかかってきたけど出られなかった。翌日、やっとの思いで電話をかけて「もう出勤できません」とだけ伝えました。店長は「少し休んだら?」と言ってくれたけど、私にはもう「少し休む」で戻れる余力が残っていなかった。最後の給料は後日ちゃんと振り込んでくれたけど、それ以降お店からの連絡は一切なくなった。あっけないくらいに、私の「あの世界」は終わった。
辞めた後、事務職の求人に応募して1ヶ月後に採用されました。手取りは月18万円。風俗で稼いでいた頃の半分以下。最初の3ヶ月は本当にキツかった。家賃を払うと手元にほとんど残らない。コンビニで値段を見てから買うなんて久しぶりだった。
でもね、夜に「明日の予約」を確認しなくていい。知らない男性の前で服を脱がなくていい。「明日が怖くない」って、こんなに楽なんだと思いました。今でも時々フラッシュバックはあるし、あの2年間を「なかったこと」にはできない。でも、辞めてよかった。もっと早く決断していればよかったと、本気で思っています。
ケース2:なつ姉——貯金300万を達成して円満卒業
プロフィール
- 業種:ソープランド(約1年半)
- 辞めた理由:最初から決めていた貯金目標300万円を達成
- 辞め方:2ヶ月前にお店に伝えて円満退職
- 辞めた後:美容系の専門学校に入学
なつ姉は知人の中で唯一「計画通りに辞められた人」です。入店前から「300万貯まったら辞める。それ以上は絶対に続けない」と決めていたそう。
ソープで月40〜60万を稼ぎ、そのうち毎月20万を別口座に貯金。生活費は最低限に抑えて、1年3ヶ月で目標の300万円を達成しました。そこから退店まで2ヶ月。お店にも早めに伝えて、指名客にも少しずつ「卒業するんです」と話していたそうです。2ヶ月前に伝えていたこともあって、店長からは「いつでも戻ってきていいからね」と温かく送り出してもらえた。常連客からは花束をもらったそうで、円満に辞められたケースとしてはかなり理想的だったと思う。
辞めた後は美容系の専門学校に入学。業界で身につけた「お客様の話を聞く力」や「空気を読む力」が活きて、接客の授業ではクラスでトップの評価だったと笑っていました。
ただ、なつ姉も全部が順調だったわけじゃない。専門学校のクラスメイトに前職を聞かれるのが一番しんどかったと言っていました。「接客業をしてた」でごまかしていたけど、「どこの?何系?」と深掘りされるたびに胸が痛んだそうです。過去を隠す生活は、想像以上にエネルギーを使う。
ゴールを決めてから入ると「辞め時」を見失わない。なつ姉のやり方は、これから始める人にも、今まさに辞め時を迷っている人にも参考になると思います。

ケース3:りりか——彼氏バレで即日退店
プロフィール
- 業種:セクキャバ(約8ヶ月)
- 辞めた理由:彼氏に仕事がバレた
- 辞め方:即日退店。荷物だけ取りに行った
- 辞めた後:居酒屋バイト+副業で生活を立て直した
りりかは私が以前働いていたお店の同僚でした。明るくてお客さんにも人気があったけど、ある日突然来なくなった。後から聞いた話では、彼氏のスマホに知人からのLINEが入っていて「りりかちゃんってあの店で働いてるよね?」と。そこから修羅場になったそうです。
彼氏は激怒。りりかは泣きながら「もう辞める」と約束して、翌日お店に荷物だけ取りに行った。引き継ぎもなし、給料の締め日も確認せず、とにかく辞めることだけで精一杯だったと言っていました。即日退店だったこともあって、店長からの反応はあっさりしていて、後日「せめて今週分の給料取りに来て」と事務的な連絡が来ただけ。引き止めは一切なかったそうです。
問題はその後。セクキャバの収入がなくなり、急いで居酒屋のバイトを始めたけど、時給1,100円では家賃すら厳しい。メルカリで服を売ったり、データ入力の副業を掛け持ちして、なんとか生活を繋いだそうです。収入の空白期間が約1ヶ月半あり、その間にカードの支払いが滞ったのが一番キツかったと。
そして、関係を修復するために辞めた彼氏とは——結局3ヶ月後に別れました。「辞めたこと自体は後悔してない。でも彼氏のために辞めたっていう動機が間違ってた」とりりかは言っていた。誰かのためじゃなくて、自分のために辞める。その順番が大事なんだと思います。
ケース4:もも子——体調を崩して辞める決意
プロフィール
- 業種:デリヘル(約10ヶ月)
- 辞めた理由:性感染症にかかり、治療中に決意
- 辞め方:治療を理由に休職→そのまま退店
- 辞めた後:コールセンターに転職
もも子は知人の紹介で知り合った子です。デリヘルで働き始めて10ヶ月目に性感染症にかかりました。病院に行って治療を始めたとき、「あ、もう私これ続けられないな」と静かに思ったそうです。
お店には「治療に専念したい」と伝えて休職扱いに。休職中、お店からは「戻る予定ある?」と何度か連絡が来たそうです。そのまま1ヶ月が経ち、体は回復したけれど、「また同じリスクを負って働く」という選択肢が自分の中から完全に消えていた。電話一本で「戻れません」と伝えて退店しました。最後は店長が「体を大事にしてね」と言ってくれたそうで、もも子はそれが少し救いだったと話していた。
辞めた後はコールセンターの求人に応募。時給1,300円で、デリヘル時代の収入とは比べものにならない。月収は約20万円から9万円台に落ちた(最初は週3勤務だったため)。実家に一時的に戻って生活費を抑えるしかなかったそうです。
ただ、もも子が言っていたのは「病院の待合室で泣いてた自分を思い出すと、収入が減ったことなんて大したことない」ということ。体のSOSを無視し続けていたら、もっと大変なことになっていたかもしれない。体調不良は、辞めるきっかけとして十分すぎるほど正当な理由です。

辞めたいけど踏み出せない人へ——今日からできる準備リスト
4人のケースを見てきて感じたのは、「準備があるかないかで、辞めた後の苦しさが全然違う」ということ。突然辞めた私やりりかは、辞めた後の生活で相当苦労しました。だからこそ、今「辞めたいな」と思っているなら、以下の準備を少しずつ始めてほしいです。
辞める前にやっておきたいことチェックリスト
1. 生活費3ヶ月分の貯金を確保する
家賃・食費・通信費・保険料を計算して、最低3ヶ月分は手元に。なつ姉のように別口座に分けるのがおすすめ。
2. 次の仕事の目星をつけておく
求人サイトに登録するだけでもいい。事務・コールセンター・販売職は未経験歓迎が多い。「辞めた後どうしよう」の不安が減るだけで、行動しやすくなる。
3. 退店の伝え方を決めておく
理想は2週間〜1ヶ月前に伝えること。「体調不良」「家庭の事情」など、深掘りされにくい理由を用意しておくと楽。
4. 身バレ・経歴の対策を考える
履歴書の職歴欄は「接客業」「サービス業」でOK。面接で深く聞かれることはほぼない。SNSの写真整理もお忘れなく。
5. 相談できる人を1人見つける
友人でも、SNSの匿名アカウントでも、相談窓口でもいい。一人で抱え込むと「辞めたい」が「辞められない」に変わってしまう。
6. 固定費を見直す
収入が下がることを前提に、家賃・スマホ代・サブスクを見直す。引っ越しが必要なら辞める前に動いたほうがいい(在職中のほうが審査に通りやすい)。
7. 心療内科やカウンセリングを検討する
私のようにメンタルが限界まできている場合は、辞める前でも受診してほしい。保険適用で1,500〜3,000円程度で受けられるところもある。
一人で抱え込まないで——無料の相談窓口
- よりそいホットライン:0120-279-338(24時間対応・通話無料)
生活の困りごと、心の悩み、なんでも相談できます。 - 風テラス:LINE相談あり(風俗で働く人専門の無料相談窓口)
お金のこと、辞め方のこと、健康のこと——業界のことをわかっている相談員が対応してくれます。
全部を完璧にやる必要はない。1つでも2つでも準備ができていれば、辞めた後の自分を助けてくれる。「辞めたい」と思った時点で、あなたはもう十分がんばっています。
| 名前 | 業種 | 在籍期間 | 辞めた理由 | 辞め方 | 辞めた後の仕事 | 収入の変化 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ゆゆ | デリヘル→メンエス | 約2年 | メンタル限界 | 突然出勤できなくなり電話で退店 | 事務職 | 半分以下に(手取り月18万円) |
| なつ姉 | ソープランド | 約1年半 | 貯金目標300万円を達成 | 2ヶ月前に伝えて円満退職 | 美容系専門学校に入学 | 収入なし(学生)→貯金で生活 |
| りりか | セクキャバ | 約8ヶ月 | 彼氏に仕事がバレた | 即日退店。荷物だけ回収 | 居酒屋バイト+副業 | 大幅ダウン(時給1,100円+副業) |
| もも子 | デリヘル | 約10ヶ月 | 性感染症にかかり治療中に決意 | 休職→そのまま退店 | コールセンター | 月収約20万→9万円台に |
まとめ
4人のケースを振り返ると、辞めた理由はメンタル・目標達成・彼氏バレ・体調不良とバラバラ。辞め方も、計画的な人もいれば突然の人もいた。共通しているのは、全員が「辞めた後に苦労した時期がある」ということ。収入は確実に下がるし、過去を隠す大変さもある。でも、4人とも「あのまま続けていたら」と想像すると、辞めた選択は間違っていなかったと言っています。辞めるタイミングに「正解」はない。ただ、「辞めたい」と思ったその気持ちは、あなたの心と体が出しているサインです。無視しないであげてほしい。
メンタルがきつい人は「風俗で働くメンタルがもたない…と感じたときに試してほしい7つのセルフケア」も読んでみてね。
ゆゆ
業界経験後に一般職へ転身。自身もメンタルに悩んだ経験をもとに、心のケア・卒業・転職系のコンテンツを執筆中。「あなたは一人じゃない」を伝えたい。